今日も

一段と泣きました。
赤ちゃんが。
面会で、保育器から出されてカミさんに抱っこされると、「泣いていいんだ」と安心したのか、大っっきな声で泣きました。


「アーーーン!」
「ア゛ーーーーーン!!」
「ア゛゛ーーーーーーーン!!!」
と、泣きました。
体いっぱい使って、思いっきり、泣きました。


そしてそれは、私たち夫婦には、
「怖かったよぉーーー!!」
と、はっきり聞こえました。


「怖かったんだね…!」
と、カミさんもこらえきれずに、泣きました。
ここ数日既に泣きまくっていた私も、またまた涙ぐみました。


代わりばんこに抱っこして、これを4〜5回繰り返すと、赤ちゃんはスッキリした顔に変わり、ようやく笑みが戻ってきました。
これで本当に安心しました。


病室に戻って、「大っきな声で泣いたね〜。きっと怖かったんだね。ああもう泣いていいんだ、って思ったんだね。」
と話をしていたら、自身が一番怖かったはずのカミさんが、こみ上げるように泣き出しました。
やっぱり怖かった私も、一緒に泣きました。


そしたらスッキリして、二人とも息が楽になりました。
気づいてみれば、赤ちゃんの泣き声に、私たちの緊張も緩めてもらっていたのでした。