つづき

おととい、この記事の「ものの見方がしっくり来ない」と書いた。そのわけを考えてみた。

「これまでの治療はツボを得ていなかったのか」との反発も予想され、関係者は気をもんでいる。

これがこの記事のキモ。話が鍼灸だけに、「ツボを得ていなかった」と「気を」「もんでいる」。
全国の朝食の食卓で、お父さんコーヒー啜りながらフフンと苦笑。
これに記事全体が引きずられて行く。

関係者が心配しているのは、「いままでの治療は、正しかったのか」という患者側の反応だ。

そういうふうに患者さんが反応する治療院があるとして、そこはいったいどんな治療や説明をしているんだろうか?
患者さんが不信感を抱くのは、ツボの位置のせいじゃないだろうに。
ちなみに「関係者」って誰よ?
鍼灸師の多くは今回のニュースを「心配」とは感じずに、肯定的に捉えると思うんだけど。または「へぇ〜」と言うか。または全く関心がないか。
少なくとも「気を」「もむ」ような事柄ではない。
実に怪しい「関係者」なる人物。

作業部会メンバーで群馬県立盲学校の教員、香取俊光さんは「もともと日本には多くの流派があり、同じツボでもわずかにずれていた」と釈明。

「釈明」じゃなくて「説明」でしょうが。事実を述べているだけで、言い訳ではないんだけど。